ナガタニiPhoneで撮った動画を編集しようと思ったら、動作激重で・・・
動画編集を始めたばかりの人がつまずきやすいのが、「動作が重い」という問題です。
特にDaVinci Resolve(ダビンチリゾルブ)で、4K動画やiPhoneで撮影した動画を編集していると、再生がカクついたり、操作が重くなったりすることがあります。
この記事では、初心者でも簡単に試せる「動作を軽くする3つの設定」と、さらに快適に編集するための「プロキシ編集」を紹介します。
上から順番に試してみてください。
※掲載している画面はDaVinci Resolve 19使用時のものです。
バージョンによってメニュー名や配置が一部異なる場合があります。
DaVinci Resolveが重いときにまず試したい3つの設定
1.タイムラインプロキシの解像度を下げる
Premiere Proなどには、プレビュー画面の右下に「フル」「1/2」「1/4」などを選べる項目があります。
DaVinci Resolveでは同じような設定ボタンが見当たらず、「あれ……?」となった方もいるのではないでしょうか。
DaVinci Resolveでも、再生時の解像度を下げることができます。
上部メニューの「再生」から、「タイムラインプロキシモード」または「タイムラインプロキシ解像度」を選択します。
その中から「1/2」や「1/4」を選びましょう。
普段は1/2や1/4で編集し、細かい部分を確認するときだけフルに戻す、といった使い分けも可能です。


この設定で下がるのは、あくまで編集中のプレビュー解像度です。
最終的に書き出す動画の解像度には影響しません。
2.レンダーキャッシュを有効にする
編集を重ねたり、エフェクトを追加したりすると、タイムラインの再生がカクカクすることがあります。
そんなときは「レンダーキャッシュ」を使うと、スムーズに再生するためのデータを事前に生成できます。
上部メニューから、
「再生」→「レンダーキャッシュ」→「スマート」
の順に選択します。


キャッシュが生成されると、タイムライン上の赤いバーが青色に変わり、再生がスムーズになります。
ただし、「スマート」ではバックグラウンドで自動的にキャッシュが生成されるため、編集中にかえって動作が重く感じることもあります。
その場合は「ユーザー」に変更し、必要なクリップだけキャッシュを生成する方法も試してみてください。
3.カラーやFusionの処理を一時的にバイパスする
意外と見落としやすいのが、カラーグレーディングやFusionエフェクトによる負荷です。
あれこれと色補正や演出を追加しているうちに、もともとは軽かった動画クリップが重くなることがあります。
不要なエフェクトを削除できればよいのですが、動作を軽くするために必要な演出まで削るのは本末転倒です。
そんなときは、バイパス機能を使って一時的に処理を外してみましょう。
操作は簡単で、「Shift+D」のショートカットキーを押すだけです。


画面上のアイコンを直接クリックして切り替えることもできます。
これにより、カラーグレーディングやFusionで追加した処理を一時的にバイパスできます。
もう一度「Shift+D」を押せば元に戻ります。



再生時の見え方も元の素材に近い状態に戻るので、戻し忘れには注意です・・・
それでも重いときは「プロキシ編集」を使う
ここまでの設定を試しても、4K動画やiPhoneで撮影した動画などは、パソコンの性能や素材の形式によって動作が重くなることがあります。
そんなときに役立つのが「プロキシ編集」です。
プロキシとは?初心者向けにわかりやすく解説
プロキシとは、編集作業を軽くするために作る、容量や処理負荷を抑えたコピー動画のことです。
たとえば、iPhoneで撮影した4K動画をそのまま編集すると重い場合でも、軽いプロキシメディアを使うことで、再生や編集がスムーズになることがあります。
編集には軽いプロキシを使い、最終的な書き出しには元の高画質な素材を使う、という仕組みです。



編集は軽いコピー素材で。仕上がりは高画質で。プロキシはいいとこ取りの機能です!
プロキシメディアを作る手順
1.動画を読み込む
まずは、編集したい動画をメディアプールに読み込みます。
iPhoneで撮影した4K動画などでも問題ありません。
2.プロキシメディアを生成する
メディアプール内で、プロキシを作りたい動画を右クリックします。
表示されたメニューから「プロキシメディアを生成」を選択してください。


これで、DaVinci Resolveが編集用の軽いプロキシメディアを作成します。
生成には時間がかかることがあるため、素材が多い場合は編集を始める前にまとめて作っておくとスムーズです。
3.「プロキシを優先」にする
プロキシメディアを生成したら、プレビュー画面右上のメニューから「プロキシを優先」をオンにします。


これで、元の動画ではなくプロキシメディアが優先的に使われ、編集時の動作が軽くなります。
なお、「プロキシを優先」をオンにしただけでは、プロキシファイルは生成されません。
先にメディアプールで右クリックし、「プロキシメディアを生成」まで済ませておく必要があります。
複数の素材をまとめてプロキシ化する方法



え、毎回1個1個プロキシ生成しないといけないの?めっちゃ面倒・・・
何十、何百という素材を一つずつ操作する必要はありません。
無料版のDaVinci Resolveでも、複数の素材をまとめてプロキシ化できます。
一括プロキシ生成の手順
- メディアプールに素材をすべて読み込む
- CtrlキーまたはShiftキーを使って複数の素材を選択する
- 右クリックする
- 「プロキシメディアを生成」を選ぶ
これで、選択した素材のプロキシがまとめて生成されます。
さらに、自動でプロキシを作りたい場合は、DaVinci Resolveに無償で搭載されている「Blackmagic Proxy Generator」も利用できます。
指定したフォルダーを監視し、追加された動画から自動的にプロキシを生成する機能です。
ただし、一つのプロジェクト内で使う素材をまとめて処理するだけなら、まずはメディアプールでの一括生成で十分です。
プロキシの保存先を確認・変更する
プロキシメディアの保存先は、画面右下の歯車アイコンから「プロジェクト設定」を開き、
「マスター設定」→「作業フォルダー」→「プロキシ生成場所」
から確認・変更できます。
メニュー名はバージョンによって一部異なる場合があります。
空き容量に余裕のあるSSDや高速な外付けドライブを指定すると、より快適に編集しやすくなります。
書き出し時に画質は落ちない?
プロキシを使って編集していても、通常の書き出しでは元の高画質な素材が使われます。
そのため、プロキシメディアを作っただけで、完成した動画の画質が落ちるわけではありません。
ただし、書き出し設定で「プロキシメディアを使用」を有効にした場合や、元の素材がオフラインになっている場合は挙動が変わる可能性があります。
書き出す前に、元の素材が正しく接続されていることを確認しておきましょう。
まとめ|軽い設定から順番に試そう
DaVinci Resolveの動作が重いと感じたら、次の順番で試してみてください。
- タイムラインプロキシの解像度を1/2または1/4に下げる
- レンダーキャッシュを有効にする
- カラーやFusionの処理を一時的にバイパスする
- それでも重い場合はプロキシメディアを生成する
いきなりパソコンを買い替えなくても、設定を変更するだけで動作が改善する場合があります。
まずは手軽な設定から、順番に試してみてください。



いつかゴリゴリスペックのPCを手に入れたい・・・







